臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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心電図 こぼれ話第24話 18誘導心電図 急性心筋梗塞で右室梗塞や後壁梗塞を疑う場合、それぞれV4R,V5R,V6RあるいはV7,V8,V9誘導を記録することがある。通常の12誘導を記録した後に電極を移動させて記録するが、有用な情報が得られる反面、1分1秒を争う臨床の現場では医師の手間や患者の苦痛の面からも何らかの工夫が求められるところである。そこでこれらの誘導波形を12誘導から理論的に導出する数学的手法が開発され、すでに一部の心電計には搭載されている。心臓を取り巻く組織の電気伝導性は人によって異なるので、100%再現することは困難であるが、我々が検証した成績では、実際に電極を装着して記録した波形との間に極めて良好な相関が得られている。

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