臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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1.心室期外収縮ECG V003(12誘導を6誘導ずつ連続記録)洞収縮(S)と心室期外収縮(E)が交互に出現している。このようなリズムを二段脈と呼ぶ。心室期外収縮の形は左脚ブロック下方軸型で、右室の流出路近辺に期外収縮の起源を有する特発性心室期外収縮と推定され、しばしばβ遮断薬に感受性が高いことが知られている。また、心室期外収縮は逆行性のP波を伴い代償性である。そもそも、心室期外収縮は二段脈になりやすい性質を有しており、臨床現場でよく見られる所見の一つである。    373

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