臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第4章
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4.房室ブロックECG J032(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF同時記録)明らかなP波はなく、基線が細かく不規則に揺れているため基本調律は心房細動と判断される。しかし、RR間隔は約2.3秒(心拍数26/分)と一定の高度徐脈となっていることから、完全房室ブロックの状態にある。心室期外収縮(E)が二段脈で出現しているが、RR間隔はまったく変動していないため、期外収縮も補充調律のフォーカスには影響を及ぼしていないことが分かる。あまり見かけないリズムである。    349

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