臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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4.心房細動ECG A036(12誘導を6誘導ずつ連続記録)12誘導すべてにおいて基線はフラットで、f波はまったく目視できないが、RR間隔が不整であることから心房細動と診断される。心房の大部分は部分的心房静止の状態になっていると思われるが、一部の心房興奮が残存しており、細動に伴う不規則な房室伝導が保たれていると考えられる。ジゴキシンを長期に服用している症例などにおいてしばしば観察される所見で、胸部誘導でのST低下やU波はジギタリス効果と考えられる。  179

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