臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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第3章 心房性不整脈ECG A026(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF同時記録)S1とS2、S2とS3の間にはEが1個ずつ見られるが、S3とS4の間にはEが2個、S4とS5の間にはEが3個連続して出現している。E3-E4、E5-E6、E6-E7間隔はいずれも約1秒で等しく、単なる心房期外収縮の連発とは考えにくい。また、E1-E2、E2-E3、E4-E5間隔は、ほぼその2倍に相当している。Wandering pacemakerのような機序を考えるのか、それとも心房副収縮を考えるのか、説明の難しい現象である。   154

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