臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章

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心電図 こぼれ話第８話　ラダーダイアグラム　古い心電図のファイルを整理していたら、グラフ用紙に手書きで作成したラダーダイアグラムが出てきた。非通常型上室頻拍発作開始時の心電図を解析したものであったが、解析に四苦八苦し、何回も書き直した形跡があった。ラダーダイアグラムは「はしご図」と呼ばれ、心内の興奮伝播の様子を一目で把握することができることから、当時複雑な不整脈の解析によく用いられていた。最近はCARTOやEnSiteなどコンピューターを駆使した3次元マッピングにより、はるかに詳細で客観的な不整脈解析が行えるようになったことからラダーダイアグラムの出番は少なくなったが、手軽で、かつ頭を整理するにはいまだに大いに役立つ手法であると思っている。