臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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第3章 心房性不整脈ECG A053(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ誘導を拡大)F波を拡大すると、基線に平坦部がなく常に揺れていることから通常型と判断されるが、F波は陽性で上行脚と下行脚の傾きがほぼ対称である点が一般的な心房粗動とは異なる。逆回転通常型心房粗動(reversed common type)にしばしばみられる所見である。本例では、電気生理検査で興奮が右心房中隔を下降し、三尖弁峡部を時計回りに旋回するマクロリエントリーであることが確認された。   222

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