臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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心電図 こぼれ話第12話 Torsade de pointes フランスのDessertenneがQT延長症候群患者で時折発生する多形性心室頻拍を報告する際に、そのQRSの尖った部分が基線を中心にリボンをねじるように周期的に変化する様子をフランス語でtorsade de pointeと表現したことから、そのまま世界中で用いられるようになった。このtorsade de pointe(s)を日本語でどう記載するか、いつも学会の用語委員泣かせである。「トルサーデ・ポアン」「トルサード・ド・ポアンツ」「トルサード・ド・ポワンツ」「トルサード・ド・ポアントゥ」……。いっそのこと、略語のTdPで統一してほしいと思うのは小生だけだろうか。

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