臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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4.心房細動ECG A043(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF同時記録)RR間隔の不整とf波の存在により心房細動と診断されるが、↓で示す心拍は何であろうか?QRS幅が広く他の心拍とまったく形が異なるが、先行収縮からの連結期は長く期外収縮(早期収縮)ではない。この心拍に先行するRR間隔は、他のどのRR間隔よりも長い。すなわち、RR間隔がある一定の長さ以上に突然延長したときにのみ現れる補充収縮で、QRS幅が広いことから心室補充収縮と考えられる。  195

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