臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第1章・第2章
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心電図 こぼれ話第4話 現行犯逮捕? 不整脈には心房細動のように長く持続するものもあるが、短時間で、かつごく一過性にしか現れないものも少なくない。しかし、すべての不整脈は心電図記録を確認しない限り、確定診断はできない。すなわち、不整脈の診断や重症度の判断には心電図による“現行犯逮捕”が不可欠なのである。一過性の不整脈を通常の12誘導心電図記録中に捉えるのは偶然に頼るしかない。そこで24時間にわたって記録できるHolter心電図が広く普及したのであるが、それでも不十分として、最近では監視カメラや車載モニターと同様、心電図記録にもループレコーダーが大活躍である。

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