臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第1章・第2章
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第1章 正常洞調律ECG S001(12誘導同時記録)洞収縮が一定のリズムで規則的に出現する場合(PP間隔は呼吸によって多少変動してもよいが変動幅は20%以内)を正常洞調律と呼ぶ。人の顔が百人百様であるのと同様、正常洞調律といってもそれぞれの症例により心電図の所見は異なる。洞収縮としてあげられる条件は、次の3つである。 ① P波がⅠ、Ⅱ誘導で陽性、aVR誘導で陰性 ② 記録中、P波の形が変わらない ③ PQ時間(PR時間ともいう)が0.12〜0.20秒の間で一定12

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