臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第1章・第2章
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正常洞調律ECG S001(12誘導同時記録)通常の12誘導心電図は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6の12誘導を同時記録する。このとき、紙送り速度は25mm/秒、振幅は1mV=1cmとし、数心拍分を記録するのが一般的である。何かしらの不整脈が疑われる場合には、必要に応じて誘導数を減らし、長時間(30秒〜3分間程度)連続記録する。本例は心拍数60/分で、○で囲んだ心拍のようにP波、QRS波、T波それぞれの波形に異常のない正常洞収縮が規則的に出現している。まったく不整脈のない正常洞調律である。  11

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