臨床心電図解析の実際 - 複雑な心電図の解析編

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50複雑な心電図の解析編頻拍・頻脈-3　AnswerV1V2V3V4V5V6ⅠⅡⅢaVRaVLaVF心拍数約50/分の徐脈であるが、第2拍まで（）と第3拍以降（）とで、QRS波の形態が大きく異なっている。第3拍以降のQRS波は右脚ブロック左軸偏位型を呈し、P波がQRS波のなかに埋没してしまっているようである。このリズムの診断に際し、可能性の高いものとして①等頻度房室解離の際の補充調律と②促進型心室固有調律とが考えられるが、本例において両者をどのように鑑別したらよいのであろうか。