第9章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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14重症不整脈に直結する波形異常編BBB-4 AnswerⅠⅡⅢaVRaVLaVFV1V2V3V4V5V6QRS幅が広く、V1誘導でrsR’型かつV5、V6誘導で幅広いS波を認め()、かつ高度の左軸偏位を示すことから()、完全右脚ブロック、左脚前枝ブロックがあると判断されるが、本例ではさらにPR間隔が約0.4秒と著明に延長している()。左脚後枝にも伝導障害があるためと考えられ、三枝ブロック(trifascicular block)と診断される。Ⅰ、aVL、V4~V6誘導に異常Q波がみられることから()、前側壁心筋梗塞により広範な伝導障害が生じたと考えられる。

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