第9章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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10重症不整脈に直結する波形異常編BBB-3 AnswerV1V2V3V4V5V6ⅠⅡⅢaVRaVLaVFQRS幅が広く、V1、V2誘導でrsR’型かつV5、V6誘導で幅広いS波を認める()ことから完全右脚ブロックがあり、強い左軸偏位もみられる()ことから、CRBBB+LADタイプの二束ブロックと診断される。前二者と同様にしばらく経過をみてよさそうであるが、ここで少し気をつけなければならないのがPR間隔で、PR 0.24秒程度と軽度ながら延長している()ことに注目すべきである。胸痛も持続していることから、心筋逸脱酵素を測定するまでの間、心電図を装着したまま観察することとした。

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